98年にリリースした『Car Wheels on a Gravel Road』でブレイクしたルシンダ・ウイリアムス。ジーンズが似合うアルバムとして取り上げられており、その頃から注目していましたが、2019年にミラノで『This Sweet Old World』（2017年）を入手し、日本へ帰ってからすぐに新宿で『West』を入手、2枚とも素晴らしいアルバムだったので、一気にルシンダ・ファンになりました。

通算８枚目の『West』は、現代のカウボーイ然としたルシンダが、オールド・カーの横で佇むジャケからして惹かれてしまいます。姉御肌のドスの効いたヴォーカルに圧倒されてしまいます。

ヘヴィーなロック・ナンバーやカントリー・バラード、ラップなど様々なスタイルのナンバーが登場し、ラストは穏やかなワルツ「West」で幕を閉じます。かつて、フォーク、カントリー、ロックと３つのジャンルでグラミー賞を受賞したルシンダらしいアルバムと言えます。